上田岳弘さんの「ニムロッド」が平成最後の芥川賞に輝きました!

どんなあらすじなのか気になっている方もいるかと思いますのでご紹介していきたいと思います。

一部ネタバレにもなる部分もありますのでご注意ください。

【こちらもあわせて読みたい】

スポンサーリンク

ニムロッド(芥川賞)あらすじ!

「ニムロッド」ですが、現代でなければ書くことが出来なかったであろう作品となっています。

というのも主人公の中本哲史(なかもと さとし)は仮想通貨の発掘を仕事としているエンジニアだからです。

 

仮想通貨ということでとっつきにくいと思われる方もいるかもしれませんが、「ギラギラした億り人が続々登場してくる」といった感じではありません。

中絶や離婚のトラウマを抱えた恋人だったり小説家への夢に挫折した同僚といった少し癖はありますが、どこにでもいても可笑しくないような登場人物達を中心に物語は進行していきます。

 

ちなみにタイトルでもあるニムロッドですが、この小説家の夢に挫折した同僚のあだ名となっています。

 

おおまかなあらずじは以下の通りです。

仮想通貨をネット空間で「採掘」する僕・中本哲史。
中絶と離婚のトラウマを抱えた外資系証券会社勤務の恋人・田久保紀子。
小説家への夢に挫折した同僚・ニムロッドこと荷室仁。……
やがて僕たちは、個であることをやめ、全能になって世界に溶ける。「すべては取り換え可能であった」という答えを残して。 ……

ニムロッド(上田岳弘の小説)ネタバレ!

以下一部ネタバレを含みますので、知りたくない方は飛ばしてください。

 

ある日社長から呼び出され新規事業を推進することを命じられる主人公 中本哲史。

その新規事業は仮想通貨を発掘することでした。

 

新規事業といっても華々しく立ち上げるような事業とは程遠く担当者は中本哲史たった一人というなんとも寂しいものとなっています。

中本は普段から感情を表に出すようなタイプではないことから淡々と業務をこなしていく合理主義者です。

慣れない新規事業においてもきっちりと仕事を行い、プライベートでは恋人 田久保紀子の疲れも癒すというなかなかの出来る男といった印象です。

 

ただ仕事で気になっているのは名古屋支社に務める同僚ニムロッドこと荷室仁からの謎のメールです。

このニムロッドからのメールですが、ニムロッドが発表出来なかった小説でした。

 

「ダメな飛行機コレクション」

 

という題名となっている小説となっているのですが、なんでも便利になってきて合理性が求められる現代においてニムロッドのメールで書かれるだめな完成されていない無駄な存在が合理主義者中本哲史の考えに影響を及ぼしていきます。

 

ニムロッドから送られてくるメールは以下のような内容になっています。

 

・駄目な飛行機があったからこそ、駄目じゃない飛行機が今ある
・でも、もし駄目な飛行機が造られることがなく、駄目じゃない飛行機ができてしまえば、彼らは必要なかったのか?
・今の僕たちは駄目な人間なのか?いつか駄目じゃなくなるのか?
・人間全体が駄目じゃなくなったら、これまでの人間は駄目だったということになるのか?

なおニムロッドは「ダメな飛行機」だけでなく、染色体の検査の話だったりとにかく無駄でダメなものに関してメールを送ってきます。

 

こんなメールにまともに対応していたらこっちが参ってしまいそうですよね。

なんでも便利な現代の象徴とも言えるビットコイン。その発掘業務を行う主人公の物語と彼女の存在。そしてニムロッドのダメな小説が巧妙にからみあっていくストーリーとなっています。

 

現代人の悩みや社会の歪み未来に対する不安などがうまく書かれている作品になっていると思います!

スポンサーリンク

ニムロッドの感想・レビュー!

ニムロッドの感想を一部ご紹介します!

上田岳弘のプロフィール!

  • 名前:上田岳弘(うえだ たかひろ)
  • 生年月日:1979年生まれ
  • 年齢:39歳
  • 出身地:兵庫県
  • 大学:早稲田大学法学部卒業

最後に

現代からこそ書くことが出来た作品「ニムロッド」仮想通貨という少しとっつきにくい印象のテーマかもしれませんが、実際のストーリーはいい意味でそういった印象をふっ飛ばすものになっていると思います。

ぜひお手にとってみてはいかがでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございました。

【こちらもあわせて読みたい】

スポンサーリンク
Pocket